洗浄液の排出量を47%削減
廃棄物減量化講習会で日東精工が報告
里町の市中央公民館で26日、「廃棄物減量化講習会」(府・府産業廃棄物3R支援センター主催)が府北部で初めて開かれた。中丹地域にある製造業の事業所などから約100人が参加。京都大学環境科学センターの浅利美鈴助教による基調講演のほか、廃棄物の減量化に取り組む事業所や団体の事例発表があり、参加者は熱心に聴講した。
事例発表では、日東精工・生産技術課環境整備係の上柿武志さんが登壇。同社は、ねじに付着した鉄粉や油を除去するため、アルカリ洗浄液を使っているが、不要になった洗浄液の排出量を削減する浄化システムを1年前に導入した。
同社は、この取り組みで排出量をシステム導入前と比べて47%削減することに成功した。更には、循環して使っていた洗浄液がよりきれいになったため、ねじのメッキ不良件数を月平均で57%減らすことができ、作業効率もアップしたという。
このほか、府産業廃棄物協会の石田捨雄副会長が産業廃棄物をリサイクルするポイントとして「分別は後日にまとめてすると混合するため、すぐにすることが大事。それを従業員一人ひとりが行っていけば全員の意識改革につながる」と述べた。