2012.09.14pickup01

23年度市決算

「貯金」を2.7億円上乗せ

「借金」も9年連続で減少

市は13日、9月定例市会に平成23年度の決算認定案13件を追加上程した。一般会計は40年連続で「黒字」、10特別会計は「黒字」または「収支ゼロ」、2公営企業会計は純利益を確保した。また、「借金」となる市債残高は9年連続で減少し、その一方で貯金(基金残高)は普通会計ベースで約2億7400万円を上乗せした。

一般会計の歳入総額は160億2001万円、歳出総額は158億5664万円で、それぞれ前年度比で4・2%減、4・0%減となった。事業の繰り越しに伴って翌年度に繰り越す財源を差し引いた「実質収支」は7413万円の黒字。

10特別会計のうち、市立診療所等と介護保険、駐車場、簡易水道、住宅・工業団地事業の5会計は、一般会計からの繰り入れによって「収支ゼロ」にしている。一般会計から10特別会計への繰出金の総額は19億3219万円で、前年度より2・75%増加した。

公営企業会計のうち、病院事業会計は2億5725万円の黒字。全国的に自治体病院の経営が厳しい中、平成2年に開院した市立病院は平成4年から20年連続で健全経営を続けている。一般会計から同会計への繰出金は平成17年度以降、1億5千万円となっている。

一般会計に特別会計の一部を加えた普通会計での市債残高は124億6561万円で、前年度と比べて8億7905万円減った。基金残高は2億7419万円増の57億3863万円。市民一人当たりの借金は34万5117円、貯金は15万8877円となる。

財政指標のうち、経常収支比率は88・7%で前年度より4・7ポイントアップし、財政構造の弾力性が悪化した。一方、実質公債費比率(3カ年平均)は14・8%で前年度と比べて2・8ポイント改善した。

決算認定案の審査は10月2日から始められ、15日に採決される。

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