開花待つ さくら祭り 盛大に
山家や里町で2年ぶりに
春らしい陽気に包まれた8日、市内で桜に関連した催しが行われた。いずれも会場の桜はつぼみの状態で開花まであと一歩ではあったが、来場者は穏やかな春のひとときを楽しく過ごした。
広瀬町の山家城址公園では、第36回「さくら祭り」(山家観光協会主催、山家商工繁栄会主管、山家郷土芸能保存会・綾部市観光協会共催)が盛大に行われた。
昨年は、東日本大震災で亡くなった人たちに哀悼の意を表す思いから苦渋の決断で中止を決定。2年ぶりの開催となった。同繁栄会の上野秀巳会長は「今年は例年にも増してスタッフ一同、張り切って開催した」と話していた。
公園内には、おでんや焼き鳥、うどんなどの模擬店が並んだ。ステージでは、カラオケや歌謡ショーなどがあり、来場者たちは盛りだくさんの催しを楽しんだ。1千個用意された紅白の「福餅」は3回に分けてまかれ、大いに盛り上がっていた。
里町では、第5回「里さくらまつり」(里町自治会主催)が里宮参道であった。同まつりも昨年は東日本大震災の影響を踏まえて自粛したため、2年ぶりの開催となった。
延長約120㍍ある参道には約50本の桜が植わっている。満開になれば美しい「桜のトンネル」を作り、市内での桜の名所の一つになっている。
会場には、地元の青壮年グループ「金曜会」が焼き鳥などの模擬店を出店。女性グループ「味里会」がカレーライスとおにぎりを販売したほか、パン焼きグループ「里っ子」の手作りパンも人気を集めていた。同町公会堂には子ども向けのゲームなどもあり、住民らは春の一日を楽しく過ごしていた。