遺族の慰霊訪問呼びかけ
市遺族会女性部
市遺族会(出野誠会長)の女性部(川北千代子部長)の研修会が13日、本町3丁目の料理旅館「亀甲家」で開かれた。
17人が出席した研修会で、川北部長は東京・靖国神社境内に建立されている銅像「母の像」について紹介した。この銅像は苦難に耐えながら、子どもを育て上げた戦争未亡人への敬意と感謝を込めて昭和49年に日本遺族会青年部が建てたもの。川北さんは銅像と碑文を撮った写真を出席者全員に配った。
また、川北さんは夫と婚約した昭和18年に購入し、ほとんど使用しないまま実家に残されていた薬缶を持参したほか、この30年間に20回近く夫の最期の地・ミャンマーを訪問していることについて、「ミャンマーに行くと、夫の懐に抱かれている感じで、癒やされる」と述べた。
このあと、出野会長が平成21年11月にフィリピンを訪れた時の様子を報告。父が戦死した場所に行った時、「お父さんが近くにいる感じがした」と語りながら、遺族が現地へ慰霊訪問することを呼びかけた。