「コウノトリも住める環境とは?」
市環境市民会議が環境講演会
市環境市民会議(髙澤弘明会長)主催の「環境講演会」が23日、綾中町のアスパAホールで開かれた。市民ら約100人は、コウノトリの野生復帰事業に長年、取り組んできた兵庫県豊岡市の事例から環境保全について学んだ。
講師は豊岡市役所・コウノトリ共生課長の上田篤さんで、「自然再生と地域連携~コウノトリも生きる環境をめざして~」を演題に講演した。
上田さんは、平成17年に初めてコウノトリの自然放鳥に成功したことなどこれまでの歴史を紹介。事業の最大の狙いは「コウノトリも住める豊かな環境をつくること」だとし、里山林整備や環境配慮型の米栽培でブランド化する取り組みなど、「自然再生」と「地域再生」を同時に進めていることを述べた。
また、この日は市内10小学校の4年生から応募のあった「環境子ども作品コンクール」の表彰式もあり、最優秀賞は物部小4年、優秀賞は東綾小4年が受賞。佳作は中筋小4年ろ組、豊里小4年1組と2組、志賀小4年が選ばれた。