新しい庭園「望南庭」完成
寺町・正暦寺 20年来の念願かなう
府の指定文化財にもなっている枯山水の庭園がある寺町の高野山真言宗正暦寺(玉川正信住職)にこのほど、新しい庭園が完成した。
位牌堂横に造営された庭は、南南東に聖地・高野山を望むという意味を込めて、「望南庭」と名付けられた。庭園の東に「亀島」、西には「鶴島」を配し、中央部に礼拝石も置くとともに、梅や松、杉などが植栽されている。
玉川住職は「平成3年ごろから、畑だった所に庭を造りたいと思い、計画してきた。基礎工事を始めたのは3年前。完成は5月ごろの予定だったが、副住職(弘信さん)の結婚と併せて出来上がった。約20年間にわたる夢が実現でき、うれしい」と話していた。