不戦の誓い新たに
600人参列し戦没者追悼式
市主催による平成23年度の「市戦没者追悼式」が20日、里町の府中丹文化会館で行われ、出席した遺族ら約600人は戦争という悲劇を再び繰り返すことのないよう誓いを新たにした。
式では、出席者全員で黙祷(もくとう)を捧(ささ)げたあと、山崎善也市長の式辞があり、続いて木下芳信・市議会議長や遺族を代表して川北千代子さん(84)=岡町=ら4人が追悼の辞を述べた。
川北さんの夫は、ミャンマー(旧ビルマ)で戦死。遺骨などはないが唯一、「夫が書き残した遺書が2人をつなぐ道しるべとなり、憤りと悲しみを胸に秘めて戦後を生きてきました。昭和51年から始めたミャンマーへの慰霊巡拝は今では私の生きている証しとなり、素晴しい生きがいになりました」と語った。
追悼の辞のあと、来賓や市内地区の遺族代表らが壇上の献花台に白菊を献花した。