空き家を〝市営住宅〟に活用
UⅠターン者定住支援住宅
8月1~19日 入居者募集
物件提供者も募る
既存の民家を活用した〝市営住宅〟に入居しませんか―。市は定住促進に向けた新規事業として睦寄町に整備する「UIターン者定住支援住宅」の入居者の募集を8月から始める。この住宅は、市が所有者から借り受けた空き家を改修し、一般に賃貸するというもの。市は今年度、2戸の整備を計画しているが、現在のところ1戸だけで、空き家の提供者も募っている。
田舎暮らしにあこがれがあるものの、なかなか踏み切れない人が一定期間、綾部での生活を通して環境に慣れ親しみ、将来的に定住へのきっかけにしてもらうのが、「UIターン者定住支援住宅」事業の狙い。
この事業では、空き家となっている民家を所有している人から市が10年間、無償で借り、浄化槽を含めたトイレや風呂などを300万円かけて改修して希望者に月額3万円の家賃で貸し出す。
入居の条件は、入居者全員の年齢が50歳未満であること。単身者は入居できない。入居期間は原則3年間となっている。
今回、入居者を募集する物件は睦寄町の府道小浜綾部線沿いにある木造2階建ての民家。間取りは1階に6畳の和室が3室と4・5畳の和室が2室、2階に4畳と6畳の和室が各1室ある。
入居申し込みの受け付けは8月1日から19日まで。8月下旬に行う選考委員会で入居者を決定する。希望者が多数の場合は、18歳以下の家族がいる世帯を優先する。入居は10月1日から。
この事業は、空き家となっていた民家に人が住むことによって家屋の傷みが軽減され、所有者にとって財産の保持につながるメリットもある。また、市に提供した物件の固定資産税は10年間、免除される。
入居の申し込み方法など、「UIターン者定住支援住宅」について詳しくは市定住促進課(電話42・3280代表)へ。