新社殿に6社を合祀
五津合町の清水自治会 遷座祭営む
五津合町の清水自治会(小室直樹会長)が清水農事集会所の敷地内に整備していた総ヒノキ造りの新しい社殿が完成し、地域の6カ所に点在していた秋葉神社などを合祀(ごうし)した。これにより高齢化で負担が増していた掃除などの管理が軽減され、身近に参拝してもらえるようになった。
地元で一番高い山(標高約400㍍)の山頂に秋葉神社、中腹に不動明王などがあるほか、谷深い所には若宮神社がある。現在、世帯数が37の同自治会は、昔から毎年7月の第1日曜に各組で手分けして社や参道の掃除をし、祭礼を行ってきた。
しかし、高齢化で管理の負担も増してきたため、各神社の護持が10年前から懸案事項となっていた。昨春にアンケート調査をしたあと、臨時総会で近くの便利な所に合祀することを正式決定した。
昨年末には合祀委員会(井関傳一委員長)を設置。計7回の会合を開き、アンケートの意見を尊重して合祀場所などを決めた。建設資金は毎月の積み立てと寄付で賄う。
3日の午前には、最後となる周辺掃除を秋葉神社などで行った。午後から営まれた遷座祭には40人ほどが参列。神官の久保健治さん=武吉町=によって神事が厳かに執り行われ、このあと祝宴に移った。