五津合町の府道改良完成へ
府の平成23年度公共事業
新規で古屋地区の森林整備も
府はこのほど、平成23年度当初予算などにかかわる中丹広域振興局管内の公共事業(土木、農林水産)の実施個所と事業費を発表した。それによると、実施個所は土木関係が219カ所、事業費は前年度比21%減の49億3300万円。農林水産関係は27カ所、7億4779万円となっている。
綾部市内で実施される主な土木事業をみると、五津合町で進めている府道舞鶴和知線の改良工事に4千万円を計上。今年度に完成させる。
工事区間は900㍍あり、これまで5㍍前後で狭小だった車道幅を6㍍に拡幅する。併せて木住川橋を架け替え、車の離合をスムーズにして近年の交通量増加に対応する。今年度は道路築造工事などを行う。
府道物部梅迫停車場線の交差点改良工事には4千万円を組んだ。同線と市道高槻陸橋線が交わる高槻町内の交差点(約660㍍区間)を整備する。
工事は交差点改良などを行い、完成後は歩道(2・5㍍)付きの道路となり、通行者の安全を確保する。今年度は建物調査と用地補償、道路築造工事を進める。事業期間は平成26年度まで。
また、22年度予算で現在、施工中の府道舞鶴綾部福知山線(里町―位田町間)のバイパス工事は今年度中に完成する予定。
河川整備では、新庄町で進められている伊路屋川地域防災対策事業に4千万円を計上した。未改修だった開田橋から野口橋までの560㍍区間の川幅を7~8㍍に広げ、周辺宅地の浸水被害を未然に防ぐ。今年度は引き続き河川改修を進めるほか、橋りょうの上部工を行う。事業期間は25年度まで。
睦合町で施工中の地すべり対策事業には6千万円。引き続き地盤補強工事を行い、今年度で完成させる。
一方、農林水産関係では睦寄町古屋地区の保安林内8㌶の森林整備(間伐)に新規で350万円を組んだ。
土砂災害の未然防止などを推進する治山事業では、位田町岩井地区に新規で3100万円を充てた。