2023.03.13pickup01

トルコ地震義援金に協力を
村上佳寿子さんがチャリティーバザー
故山内博さんの蔵書約1400冊
18日午後1時~同3時、本社2階で

チャリティーバザーで販売する故・山内さんの本


 トルコ・シリア地震義援金の募金活動に取り組んでいるトルコ語通訳の村上佳寿子さん=宮代町=が18日午後1時~同3時、約1400冊の古本のチャリティーバザーを、大島町のあやべ市民新聞社2階ホールで開く。バザーに出す本は、本紙「風声」欄の常連投稿者で、2021年6月に亡くなった山内博さん(享年90歳)=宮代町=の遺品。宗教者として世界平和や震災復興に心を寄せていた山内さんの遺志に沿う活用方法として遺族から理解が得られ、チャリティーバザーのために本が提供された。


 山内さんは、義兄の跡を継いで1999年から天理教谿羽(たには)分教会の会長を務め、その優れた統率力で130年以上の歴史がある同分教会を牽引(けんいん)。また市内の各宗教の代表者らでつくる綾部宗教懇話会の会長も務め、世界平和や東日本大震災の被災地復興などに宗教や宗派の枠を超えて心を寄せた。


 一方、持ち前の明るい性格で、本紙「風声」欄への常連投稿者らで2002年に結成した「風声の会」では初代会長にも選ばれた。遺族によると、投稿の際には多数の蔵書の中から着想を得ることも多かったという。


 このような縁があったことから遺族はこのほど、「市民新聞の愛読者だったので、新聞社のご縁で遺品の本を何かに役立ててもらえないか」と本社に依頼。本社が活用方法を検討していた中、村上さんが本社に義援金箱を設置しに来た際に本のことを知り、チャリティーバザーを発案。村上さんの自宅が分教会から近いという縁もあって遺族から了承が得られ、開催することになった。


 販売する本のサイズは単行本や文庫本など様々で、作者は佐伯泰英や藤井邦夫、澤田ふじ子、門田泰明、浅田次郎、藤沢周平、山本周五郎といった作家陣の時代小説や冒険小説、現代小説などが中心。


 当日の販売は先着順。購入できる冊数に上限はなく、一人何冊でも持ち帰れる(持ち帰り用の袋や箱は持参が必要)。また、1冊ごとの販売価格は設定しておらず、持ち帰りの際に出口で自由に義援金箱に代金を入れて帰る仕組みにする。


 村上さんは「金額はいくらでも構わないので、トルコの支援のためにいくらかでもいただければうれしい」としている。


 問い合わせは、あやべ市民新聞社(電話42・1125)へ。

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