2013.09.16pickup01

「語り合いの場」1周年

新広小路の「サロン広楽」

講師招き認知症講座も

サロン広楽

市内の訪問介護事業所の専門家を招いて開かれた「サロン広楽」の9月例会(広小路2丁目で)

 新広小路自治会とその周辺に住む高齢者の語り合いの場として昨年9月に設置された「サロン広楽」(梶村隆三代表)の開設1周年を記念する例会が14日、広小路2丁目の民家で開かれ、参加者らが認知症講座や歌の余興、おしゃべりなどで楽しい時間を過ごした。

 市社協によると市内には現在、高齢者や障害者、子育てのサロンが計48あり、各自治会の公会堂などを拠点に活動している。しかし53世帯で70歳以上の高齢者56人がいる新広小路自治会には公会堂がなく老人会も解散したことから、一人暮らしの高齢者らが気軽に語り合えるサロンの設置が求められていた。

 この日の例会には満70歳の梶村代表から満93歳の村上きぬ江さんまで計7人が出席。講師として招いたNPO法人どんぐりの家の白波瀬正樹・通所介護事業所長と森本恵子・訪問介護事業所長から約1時間、「認知症の基礎と予防」と題した話を聴いた。

 プロジェクターを使った講座では、病気である認知症と物忘れとの違いや見分け方を教えてもらったあと、週2、3日で1日3㌔のウオーキングと趣味を持つことと、ビタミンEとビタミンCを多く含む野菜や青ネギやオクラなどのBカロテンが豊富な野菜、背青の魚などを中心にバランスのよい食事を心掛けることの大切さが説かれた。

 このあと、梶村代表が最近の詐欺の特徴や留守番電話による撃退法を解説。歌の講習や気軽なおしゃべりも楽しんだ。10月度定例会は19日午後1時から広小路2丁目の牧井さん宅で開かれ、グループホーム「由良の里」の大槻智也さんが「認知症の治療と介護」について話す。

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