独居高齢者にティッシュ5箱
綾部地区の民生児童委員
友愛訪問で、今秋の対象者は440人
民生児童委員の活動の一つに、一人暮らしの高齢者宅を訪れ、安否を確認したり、悩み事などを聞く「友愛訪問」がある。綾部地区では訪問の際、委員が高齢者に手渡すものがある。それは、5箱1パックになったティッシュペーパー。
民生児童委員は、友愛訪問の時に対象者と話しやすい雰囲気を作るため、品物を持参している。市内では地区ごとに品物が異なり、中には手作りの弁当などを届けている地区もある。
綾部地区では以前、洗濯洗剤やお菓子、花といったものを持って行っていた。しかし、物によって好まれないケースも少なくなかったため、品物の内容を検討。日常的に使い、消費するものとして、箱入りのティッシュペーパーに3年前から変更した。
自動車の運転ができず、徒歩や自転車に乗ってスーパーなどへ買い物に行っている高齢者にとって、5箱1セットで販売されているティッシュペーパーは嵩(かさ)があり、持ち運びがしにくい。そんなこともあって、ティッシュペーパーは喜ばれているそうだ。
今回、綾部地区で友愛訪問の対象となる75歳以上の一人暮らしの高齢者は440人。5日には、市内のホームセンターで委員33人それぞれに対象者分のティッシュペーパーが分配された。
委員の大半が担当している高齢者数は7~8人といったところだが、中には20人を受け持つ人もいる。委員は、この1カ月の間に秋の訪問を終える予定。