綿栽培のワークショップ「種から布へ」スタート
本社後援
市内外の10人が種まき
鍛治屋町の多田悦子さんが指導
NPO法人里山人(滋野重篤理事長)主催の綿栽培のワークショップ「種から布へ スロー・クローズ」(あやべ市民新聞社後援)が26日から始まった。初日は市内外から10人ほどが参加して、鍛治屋町の畑で綿の種まきに作業に取り組んだ。
この活動は来年3月までかけて、綿の栽培からコットンボールの収穫、糸紡ぎ、織といった一連の工程を学びながら、「土から育てる形にとらわれない衣や生活」に通じる「スロー・クローズ」に目を向けようというもの。
種まきは、同法人と活動を共にしているグループ「空山的暮らしエコ・タスク・チーム」メンバーの多田悦子さん(64)=鍛治屋町=が指導した。種は島根県産の在来種が用いられた。
細かい綿毛に覆われている種が塊にならないよう、多田さんは水に浸した種に灰を混ぜてほぐすと良いことなどをアドバイス。
参加者たちは多田さんの手ほどきを受けながら、浅く掘った畝(うね)に種をまいた。この日の午後は、鍛治屋町の幸喜山荘で「スロー・クローズ」を提唱している大石尚子さんらが糸紡ぎの方法を伝授した。
綿栽培の活動は今後、毎月第4日曜に「空空舎(からからしゃ)」(多田さん宅)や畑で綿の手入れや種繰りなどのワークショップを行うほか、10月中旬にコットンボールの収穫、来年2月中旬には福知山市の「丹波生活衣館」で織の仕組みと操作を学ぶ予定になっている。