場内いっぱいに玉露の香り
綾部緑茶生産組合 加工作業を開始
26日に見学会
綾部緑茶生産組合(出口則明組合長、約40軒)の製茶工場(位田町)で、今年も出荷用の緑茶の加工が始まった。熱を伴う「蒸し」「揉(も)み」などの加工によって熱気に包まれた場内は、初日から出来立ての玉露の香りに包まれた。
出口組合長によると、今年は4月の寒さによる生育不順が心配されるが、同じく悪条件だった昨年の2万8千㌔を上回る3万㌔の生葉の加工を目指している。
今年の加工は22日から開始。「蒸し」「粗揉み」「中揉み」「精揉み」「乾燥」の各工程はすべて機械で行われ、投入された生葉は3~4時間かけて玉露として完成する。
機械化されているとはいえ、加工時間やボイラーの圧力などを少しでも間違えれば品質に大きく影響するとあって、機械を動かす組合員らは神経を使いながら作業を行った。
26日の「あやべ里山お茶まつり」(同まつり実行委員会主催)では、この工場と隣の碾茶(てんちゃ)工場の見学も企画されている。出口組合長は「緑茶ができる過程を見て、出来立てのお茶を試飲頂ける貴重な機会です」と話し、多数の参加を呼びかけている。