2011.10.14pickup01

上杉谷領では処罰なし

古文書発見で新事実 綾部史談会の調査で判明

訴状への江戸幕府の回答書 穏便に農民の窮状解決

古文書発見で新事実

塩尻さん宅に保存されている主要な古文書の写真撮影をする綾部史談会の会員たち(上杉町で)

上杉町の塩尻弘さん宅でこのほど、江戸時代前期に記録された古文書が新たに見つかった。代官への不満などを書いて幕府へ送った上杉谷領の庄屋6人による訴状は既に知られているが今回、これに対する幕府からの回答書が出てきた。調査した綾部史談会(山崎巌会長)は「物事の一部始終が分かる貴重な資料だ」としている。

既に見つかっている訴状は延宝9年(1681)8月に送られたもので、22項目にわたる訴えがある。この中には、年末に年貢を納められない農民に代官が貸し付けをし、翌年に高い利息で返済させるなど、代官のやり方に対する不満が書かれており、借金が雪だるま式に増えて苦しんでいる農民の様子がうかがえる。

新たに見つかった回答書は4カ月後の天和元年(同)12月に届いたもの。22項目あった訴えのうち17項目が認められており、未納だった年貢の3分の2を免除するなど大幅な譲歩をし、穏便に解決したことが記録されていた。訴えた庄屋らへの処罰もなかったようだ。

この4年後には、十倉谷領でも年貢の減免を訴える出来事があったが、この時は訴えた者に獄門や追放などの厳しい処罰が下されている。このため、上杉谷領でも訴えが認められず、厳しい処罰が下されたと考えられていたが、それを覆す資料の発見だった。

※記事の一部を抜粋、全文は本紙で。

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