2011.08.24pickup01

祖父の「瀬美庵織」を後世に

故梅原啓治さん考案の生地

孫の淺田佑治さん 技を継ぐ

瀬美庵織

「瀬美庵織」を使った新たな形で事業展開を進める淺田さん

祖父の「瀬美庵織(せびあんおり)」を後世に残したい―。昨年1月に享年95歳で亡くなった梅原啓治さん=寺町=が独自の技法で開発した生地を、大阪市で会社経営をする孫の淺田佑治さん(35)が新しい形で事業発展させようと奮闘している。3年以内を目標に、綾部市内に工房を構えることを計画中だ。

瀬美庵織は、「綾部でしかできないものを作りたい」と、梅原さんが昭和51年に開発した生地。地元の黒谷和紙を織り込んだ横糸と木綿の縦糸を織り上げたもので、和紙の風合いを残した素朴な手触りが特徴。通気性や耐久性にも優れている。

孫の淺田さんは綾部市で生まれ、物心ついた頃に父の転勤で愛知県瀬戸市に転居。高校卒業後はファッションデザインを学ぶため、大阪市にあるアパレル関係の専門学校に入学した。

卒業後はファッションショーの舞台演出をする会社などで活躍。そして6年前、「相手に喜ばれ、その充実感が自分の手元に残る仕事がしたい」と一念発起し、瀬美庵織を扱う会社を立ち上げた。

綾部市内で計画中の工房は、本町などにある町屋に構えたい考え。生地を織るのは地元の高齢者の人たちに手伝ってもらい、地域貢献もしたいという。これにより生産量を増やし、京都市内へ独自店舗の出店も目指している。府の事業の助成金対象に決定しているが、まだ資金的に不足しているため、スポンサーを探している。

淺田さんは「祖父の瀬美庵織を継承したことに誇りを感じる。大きな可能性を秘めた生地なので、将来は海外の大手ブランドに使用してもらえるように展開していきたい」と意欲を見せている。
※記事を抜粋、全文は紙面でご覧下さい。

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