2011.03.28pickup02

於与岐の〝夜明け〟が来た!

府道バイパスが開通

20年間の悲願実現に住民ら喜ぶ

府道バイパス

開通した「一の瀬バイパス」を通行する「みせんバス」などの車両(於与岐町で)

 於与岐町の「玄関口」が開けました―。同町の府道舞鶴綾部福知山線の道路改良事業でバイパスが整備され、25日から一般車両の通行が出来るようになった。住民らは約20年にわたる悲願だったバイパスの開通を喜んでいる。

 同府道のうち、上杉町から於与岐町の下村地区へ通じる「入り口」部分の道路は道幅が狭い上にカーブになっており、車の離合がしにくかった。また、冬場は日陰になっているため、積もった雪が解けにくいなど、交通の難所にもなっていた。

 府は、現道を改修せず、山を切り開いてバイパスを新たに整備する計画で平成2年度から道路改良工事に着手。3年度には伊佐津川に架かる「一の瀬橋」が完成したが、用地買収などの問題でバイパス工事は中断した。

 21年に用地買収の交渉が成立したのに伴い、工事が着々と進められた。完成したバイパス(通称=一の瀬バイパス)の幅員は7㍍で、延長約200メートル。また、現道の約180メートルも拡幅された。

 地元の於与岐区(上野司区長)は、パイパス開通の感謝式を26日に計画していた。しかし、11日に発生した地震による東日本大震災の被災者のことなども考慮し、盛大な式典を自粛することを急きょ、決めた。

 25日の供用開始時には、NPO法人・於与岐みせんが運行している「みせんバス」を使った「通り初め」が行われた。

 上野区長は「今まで閉ざされていた於与岐の入り口が開放され、於与岐の〝夜明け〟が来たような気持ちです。地権者の『石田ファーム』さんの協力に感謝しています」と話していた。

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