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古墳が信仰の対象となり

神社へ発展した可能性も

大宮古墳群(十倉名畑町古気良ほか)

睦合町小杉の5号墳 口上林と中上林のちょうど境に位置するのが大宮古墳群。大宮の名前は、古墳群の中に建つ可牟奈備神社がかつて近郷近在の崇敬を集めた大社であったためという。

 同神社は和銅年間(8世紀初め)の創建で延喜式内社に位する。井根村を氏子元として8カ村の氏神だった。元亀、天正年間に兵火によって宝物、記録などを焼失したが、阿上社には平安末期の永久2年(1114)銘の御神体の石碑がある。綾部市最古の金石文であり、昭和50年に市指定有形文化財となっている。

 古墳群の位置と神社の境内が重なっているのは、古墳がなんらかの形で信仰の対象になり、それが神社へと発展したのではないか、そんな想像も成り立つ。平成7年の調査で木簡や槍(やり)、土器などが出土している。