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消えゆく母校を心に刻み 新たな出発へ   写真でみる奥上林小、口上林小の校舎
 市内でも少子化が特に深刻な問題となっている東部地域の4小学校が平成16年度限りで廃校となり、 それぞれの長い歴史に幕を閉じる。 平成17年度からは山家小と口上林小が 「東綾小学校」、 中上林小と奥上林小の2校は 「上林小学校」 として新たな歴史を刻むことになる。

 統合後は現在の山家小と中上林小の校舎を使うことになっており、 口上林と奥上林両小の施設は別の使い道が検討されている。 ともに100年以上の歴史を誇り、 来年4月から子どもたちの声が響かなくなる口上林小と奥上林小の現在の姿を写真で紹介する。

(このページの記事と写真は2004.7.14付弊紙「暑中見舞い特集号」で掲載したものの再掲載です)
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奥上林小学校

木の温もりが感じられる廊下。子どもたちが歩くと「キュッ、キュッ」と音が響く

校舎と校庭の間を通る府道小浜綾部線沿いには、大災害をもたらした台風13号が起きた昭和28年に植えられた桜の木がある

昭和30年に建設された下校舎。多くの子どもたちがここへ通った

給食室。調理員たちは毎日、22人の子どもたちと教職員のために昼食を作っている

沢山の本が並ぶ図書室も昼にはランチルームに様変わり。全校児童が一緒に給食を味わう

右上の体育館と、左の下校舎を結ぶ木造の渡り廊下。奥上林小の「名所」になっている
  
子どもたちの下駄箱。放課後、ランドセルを投げ捨てた子どもたちは校内を駆け回る

校舎と校庭とを結ぶ地下道。上を通る府道は福井県へ抜けるトラックなどが多い。このため子どもたちは校庭への行き帰りでこの地下道を利用する

2階の教室から見える山並み。大自然に囲まれた奥上林小ならではの"絶景”だ
口上林小学校

校舎や体育館が完成した昭和31年に作られた「落成式の歌」に「まるい天井 高い窓 きれいなステージ体育館」という歌詞がある 
  
体育館の壁には卒業生たちが卒業記念に残した彫刻がずらりと並ぶ

子どもたちが帰り、ひっそりと静まり返った廊下。この廊下にはブナの木が使われているそうだ

熱心に授業を受ける子どもたち
  
学校周辺が見渡せる教室。子どもたちはこの風景を忘れることはないだろう

「落成式の歌」の歌詞にも出てくるクリーム色の校舎。校庭のわきには今も、二宮金次郎像が置かれている
  
放課後、遊具がある中庭では子どもたちの楽しそうな声が響き渡る
  
1階と2階を結ぶ階段の踊り場の壁には、三角定規などの図が描かれている

太鼓などの楽器が並ぶ音楽室。子どもたちは今年度、太鼓演奏も授業に取り入れている