「旧暦的生活」テーマに
「里山交流大学」を開催
NPO法人里山ねっと・あやべ
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NPO法人里山ねっと・あやべは13、14の両日、鍛治屋町にある市里山交流研修センターの「幸喜山荘」で「旧暦的生活」をテーマにした綾部里山交流大学を開いた。
今回の同大学には関東や近畿地方から8人が参加。受講者たちは初日、和紙職人のハタノワタルさんの指導で紙すきを体験するなどした。翌日は、静岡県の田方農業高校教諭の久保田豊和さんによる講義が行われた。
久保田さんは同校のライフデザイン科セラピーコース(園芸福祉)を担当しているほか、地域やNPOと連携して子どもや高齢者、障害者とともに植物を栽培する交流授業にも取り組んでいる。
久保田さんの講義のうち、「旧暦暮らしと農書の知恵」を演題にした一般公開講座には、30人余りが参加。久保田さんは江戸時代の元禄年間にまとめられたとされる「農書」の中から「百姓伝記」について解説した。
「百姓伝記」1巻の「四季集」は月の満ち欠けなどを基にした農作業の内容から「1年間の自然の時間を伝えている」とし、2巻の「五常之巻」は「人間の人生の時間をとらえたもの」と説明。「農書は学び豊かだ」と述べた。
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