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2009.10.2 NEWS INDEX & PHOTO NEWS

「まこもたけ」収穫期迎える

綾部の特産品にと3人で栽培

イネ科の多年草、独特の食感

8割は東京へ出荷
 綾部まこも研究会のメンバー3人が丹精込めて育てた「まこもたけ」が収穫期を迎えており、メンバーの一人で白道路町の大槻道和さん(69)宅の作業場では連日、まこもたけの出荷作業が行われている。

 同会のメンバーは大槻さんのほか、上杉町の稲葉達夫さん(74)と私市町の大島仁司さん(73)。

 大槻さんらは、まこもたけを綾部の特産品にしたいと6年前に同会を結成し、マコモ栽培を始めた。発足当初、会員は10人余りいたが、現在は3人となっている。

 マコモはイネ科の多年草で稲と同様に水田で栽培する。秋に茎の一部が肥大化し、まこもたけが取れる。

 今年は3人が保有する水田計22アールに、5月から6月にかけてマコモの苗を植え、育ててきた。

 夏場の天候不良と冷夏の影響でまこもたけは昨年より小ぶりだが、害虫の被害が少なかったため、収量は昨年より100キロほど多い700キロを見込んでいる。収穫作業は今月末頃まで続く。

 収穫したまこもたけは8割を東京のレストランに出荷するが、市内の料理店からの注文も受けている。

 まこもたけは独特の食感があり、味は淡白で、生でサラダにしても食べられるほか、いろんな料理の材料に使えるという。

 大槻さんたちは綾部での受注拡大を目指すとともに、「まこもたけの加工品を作れれば」と思案する。
まこもたけの生産に取り組む研究会のメンバーたち

 ◎…秋の季語にもなっているヒガンバナ。市内でも至る所で真っ赤な花が草の緑と鮮やかなコントラストを見せているが、まれに白いヒガンバナ(シロバナヒガンバナ)が清楚(せいそ)な姿を見せている所もある=写真。

 ◎…記者が撮影した時には盛りを過ぎていたが、それでも真っ赤なヒガンバナに混じって10本ほどのシロバナヒガンバナが存在感を示していた。

 ◎…「家に持って帰ると火事になる」という俗信があり、花言葉は「悲しい思い出」「想(おも)うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。日本では不吉であると嫌われることもあるが、欧米では園芸品種が多く開発されているという。
色づく秋に白いヒガンバナ
赤いヒガンバナに混じって咲く白いヒガンバナ