「まこもたけ」収穫期迎える
綾部の特産品にと3人で栽培
イネ科の多年草、独特の食感
8割は東京へ出荷
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綾部まこも研究会のメンバー3人が丹精込めて育てた「まこもたけ」が収穫期を迎えており、メンバーの一人で白道路町の大槻道和さん(69)宅の作業場では連日、まこもたけの出荷作業が行われている。
同会のメンバーは大槻さんのほか、上杉町の稲葉達夫さん(74)と私市町の大島仁司さん(73)。
大槻さんらは、まこもたけを綾部の特産品にしたいと6年前に同会を結成し、マコモ栽培を始めた。発足当初、会員は10人余りいたが、現在は3人となっている。
マコモはイネ科の多年草で稲と同様に水田で栽培する。秋に茎の一部が肥大化し、まこもたけが取れる。
今年は3人が保有する水田計22アールに、5月から6月にかけてマコモの苗を植え、育ててきた。
夏場の天候不良と冷夏の影響でまこもたけは昨年より小ぶりだが、害虫の被害が少なかったため、収量は昨年より100キロほど多い700キロを見込んでいる。収穫作業は今月末頃まで続く。
収穫したまこもたけは8割を東京のレストランに出荷するが、市内の料理店からの注文も受けている。
まこもたけは独特の食感があり、味は淡白で、生でサラダにしても食べられるほか、いろんな料理の材料に使えるという。
大槻さんたちは綾部での受注拡大を目指すとともに、「まこもたけの加工品を作れれば」と思案する。
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