市内の小学校では19、20日に運動会を開く所が多いが、岡安町の西八田小学校(村上元宏校長、82人)では20日、今年初めて全校児童が「よさこい」の音頭に合わせた「西八田鳴子おどり」にチャレンジする。踊りに欠かせない鳴子は教職員たちが手作り。児童たちは、先生らの気持ちがこもった鳴子を手に一生懸命、本番に向けて稽古(けいこ)に励んでいる。
鳴子作りは、教職員15人で8月下旬から取り組んだ。購入することは容易だったが、「子どもたちが物に愛着を感じるように」と手製の鳴子をそろえることにした。
2個で1組になるため、作る数は自分たちの分も含めて200個ほど。根気のいる作業になった。市販の鳴子を手本に、厚さ1aほどの木の板を糸のこぎりで切って本体をこしらえた。
また、材料の一部は、教職員たちの気持ちに共鳴した同校PTA副会長で工務店を経営している齊藤直樹さん(42)=下八田町=が無償提供した。
鳴子の製作のため、教職員らは土・日曜も学校に足を運んだり、午後9時頃まで作業する日もあった。やすりがけや、音が鳴る仕組みに部品をねじで固定するなど、作業を分担して進めた。
2学期が始まった9月初旬に、鳴子は人数分すべて完成。子どもたちは手作り鳴子を気に入った様子で、踊りの練習時にはカチカチとにぎやかな音を響かせている。
村上校長は「手作りの鳴子が使える間は活用して、鳴子踊りが西八田小の名物になれば」と話している。
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手作り鳴子で踊ります
西八田小児童が20日の運動会で
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