発掘調査で古墳30基を確認
26日に久田山古墳群B支群の現地説明会
市教委が参加を呼びかけ
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市教委が平成19年度から行ってきた久田山古墳群・B支群の発掘調査は今年3月末で完了した。市教委は、里と下八田、味方の3町にまたがる約2ヘクタールに30基の古墳が点在する発掘現場で、26日午後1時から開く調査結果の現地説明会への参加を呼びかけている。
今回、発掘調査が実施された場所は、市土地開発公社の保有地。調査の結果、約1400〜1500年前の古墳時代後期に築造された古墳が30基確認された。
そのうち27基は横穴式石室墳。B支群の中で規模が大きい古墳の一つ、2号墳だけが他の古墳とは異なり、石室が完全な状態で残っていた。未盗掘だった2号墳からは人の頭がい骨や馬具、鉄製品、貝殻などの遺物が多数見つかった。
B支群全体で出土した遺物は整理箱300個分を超えた。その中で耳環が106個あり、少なくとも53人が現地に葬られていたと考えられるという。
市教委は「B支群の隣接地は律令期(7世紀後半)に郡衙(ぐんが)が設けられるなど何鹿郡の中心地として繁栄した地域。B支群は、現在の綾部の基礎を形成した氏族の墓域と考えられる」と話している。
発掘現場は里町の市衛生公苑の北側。問い合わせは市資料館へ。
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