「馬頭琴」の調べって優しくて、すてきだね!
豊里小の2年生ら授業で関心
大槻真麗さんが生の演奏プレゼント
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国語の教科書に出てくる「馬頭琴(ばとうきん)」って、どんな楽器? 栗町の豊里小学校(永井隆校長)の2年生たちが23日、モンゴルの民族楽器である馬頭琴の生の音色を初めて聴き、喜んだ。
馬頭琴は、馬の毛を使った2本の弦と四角の共鳴箱から成り、棹(さお)の先端に馬の頭の彫刻が施された楽器。この楽器の由来にまつわる物語「スーホの白い馬」は、小学2年生の国語教科書にも掲載されている。実物を見る機会はほとんどないが、小学生の間ではおなじみの楽器とも言える。
同校の2年生49人は3学期に「スーホの白い馬」を学習。馬頭琴の演奏曲をCDで聴いたほか、6年生を送る会ではこの話をミュージカル風にして発表。子どもたちは馬頭琴に関心を深めるようになった。
そのことを知った同校児童の保護者で、二胡奏者として活動している大槻真麗(中国名・陳曼麗)さん=小西町=が、知り合いから馬頭琴を借り、子どもたちの前で演奏することになった。
この日、同校音楽室に集まった2年生は、大槻さんが奏でる馬頭琴の音にじっと耳を傾けた。子どもたちは「CDで聴いた音と違う」「子守り歌みたい」「疲れている時に聴くと、癒されるような音」といった感想を述べていた。また、大槻さんの馬頭琴と児童たちの鍵盤式ハーモニカで「こぐまの二月」を合奏した。
大槻さんが馬頭琴を手にするのは初めて。弦が二胡と同じ2本ということで演奏方法が似通っているように思えるが、「ちょっと練習しただけだけれど、難しい」と話していた。
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