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2009.3.4 NEWS INDEX & PHOTO NEWS

台湾から「半農半X」の視察団

離島の馬祖列島の一行30人が来綾

塩見直紀さんの著書がきっかけ

過疎化が進む中での地域づくりの参考に
 田野町の志賀政枝さん(85)宅を2日午前、台湾から来日した30人が訪ねた。一行の目的は、高齢ながらも生き生きと生活している「半農半X」実践者の一人として志賀さんに出会うこと。今回の台湾人の訪問は、半農半X研究所代表の塩見直紀さん(43)=鍛治屋町=の著書がきっかけで実現した。

 塩見さんは平成15年7月に「半農半Xという生き方」という本を発刊。同書は18年11月に中国語訳され、台湾で「半農半X的生活」というタイトルで出版された。「半農半X」というコンセプトは、日本と同じ漢字圏ということもあって台湾でも受け入れられているという。

 この本から触発された台湾の人たちが、過疎化が進む中での地域づくりの参考にしようと、研修として来綾することになった。来日したのは、台湾島の北西部に位置し、中国大陸に近い離島の馬祖列島の住民ら。

 一行は1日、鍛治屋町の市里山交流研修センターでパン焼き体験をしたり、塩見さんから「半農半X」について話を聴いた。翌2日はまず、著書の中でも紹介されている志賀さん宅を訪問した。

 志賀さんは10年ほど前からソバの栽培を始め、収穫した実を自分でひき、そば粉を使ったお菓子「そばぼうろ」作りを生きがいにしている。この日、志賀さんは「そばぼうろ」の作り方を実演。材料の分量などレシピを記した紙も配布され、志賀さんは「台湾でも『そばぼうろ』を広めてほしい」と話していた。

 この日、一行は奥上林地区の高齢者サロンや、五泉町の芝原キヌ枝さん宅なども訪問。4日に帰国した。
台湾から「半農半X」の視察団

 志賀郷町の通所介護・介護予防通所介護事業所「社協の家・なごみ」(植田篤子センター長)で2日、利用者らが近くの畑で栽培し、昨秋に収穫した大豆を主原料にした、みその仕込み作業が行われた。

 同事業所では、昨年から利用者と職員が一緒にみそ作りに取り組んでいる。約1年間、熟成させて出来上がった手作りみそは、昼食時のみそ汁などにも利用している。

 この日の仕込み作業では、ゆで上がった大豆をつぶす器具として手動式のチョッパーも準備された。また、利用者たちはすり鉢に入れた大豆をすりこ木でつぶす作業も体験。利用者の中には「昔は杵(きね)と臼(うす)を使って大豆をつぶし、みそを作ったことがある」と話す人もいた。
利用者ら栽培の大豆で
みその仕込み作業

志賀郷町の「社協の家・なごみ」で
みその仕込み作業