水源の里には可能性ある
菅原文太さんが上林視察、市長対談も
「住民の方、生き生きと」
「芽を育て実がなるように」菅原さん
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俳優の菅原文太さんが19日、綾部市の「水源の里」を視察したあと、四方八洲男市長と対談した。
菅原さんは「水源地の水の一滴塾」の塾頭として、水源地や森と水の保全の重要性について意識、理解を深める活動を行っている。この活動を通じ、全国水源の里連絡協議会会長でもある四方市長と手紙のやり取りが始まり、同協議会の機関誌「水の源(みなもと)」の企画として二人が対談することになった。
対談は当初、東京でということだったが、菅原さんの希望で綾部で行うことになった。ついては「対談前に水源の里を視察したい」という菅原さんの意向を受けて、市職員が水源の里を案内した。
菅原さんが訪れたのは老富町の市茅野と大唐内、五泉町の市志など。このうち市志では阪田享一郎・市志自治会長から14戸22人の住民がいるが、そのほとんどが高齢者であることなどの説明を受けた。
阪田会長は、菅原さんが視察したことについて「有名な方が訪ねてくれると勇気がわく。気さくに話をしてもらえてうれしかった」と話していた。
その後、市役所市長室で四方市長との対談に臨んだ菅原さんは、市長から水源の里の感想を聞かれ、「限界集落という名前はよくない。視察して実感したが、住民のみなさんは生き生きとしていて、可能性を感じた。市長には可能性という名前の芽が育ち、花が咲き、実がなるようにしてほしい」と述べた。
この対談の様子は5月以降に発行される「水の源」に掲載される予定。
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