あやべ市民新聞 on web 現在の位置・・ホーム>>NEWS_INDEX&PHOTO_NEWS>>2008.11>>2008.11.5
サイト内検索(since2003.11.26 一部期間は記事全文含む help
2008.11.5 NEWS INDEX & PHOTO NEWS

やすらぎ地蔵」を建立

高さ3メートル余り

里町の佛南寺で開眼供養

「現代社会のストレス少しでも和らげば」

渡邊住職が私費投じて
 里町の臨済宗佛南寺(渡邊秀山住職)で2日、高さが3メートルを超える大きな地蔵尊の開眼法要が執り行われた。現代社会のストレスが少しでも和らげば―と、地蔵尊は渡邊住職(71)によって「やすらぎ地蔵」と命名された。

 平成13年に同寺の住職となった渡邊住職にとって、以前から「住職をしていた証しとして地蔵尊を祭りたい」という思いが強かった。そこで今回、私費を投じて上田石材に設計施工を依頼。白御影石を使った本体2メートル10センチ(7尺)、台座を含めた高さは3メートル25センチの地蔵尊が境内に安置された。

 渡邊住職は、「毎日のように殺傷事件が起こり、自殺も年々増えている。人は心にゆとりがなくなって精神的に追い込まれると、ちょっとしたことでも腹を立ててしまう。現代社会に生きる人はみんなストレスを持っており、お参りしてもらうことで心を少しでも軽くしてもらえれば」と話す。

 この日は、同寺の総代らも参列する中、地蔵尊が除幕されたあと渡邊住職によって地蔵尊が清められ、法要が営まれた。

 今後、「やすらぎ地蔵」の将来への生かし方について渡邊住職は、「地元だけでなく、広い地域からも参拝してもらえるよう、新たな取り組みを模索していきたい」としている。

「やすらぎ地蔵尊」の前で営まれた開眼法要

 渕垣町の金峯山修験本宗林南院(田中利典住職)で3日、恒例の秋季大祭と併せて開山35周年の記念法要などが執り行われ、境内には3代目となる角塔婆の「三界供養塔」も建てられた。

 奈良県吉野山にある修験道の根本道場・金峯山寺を本山とする林南寺は、田中住職の父・得詮さんによって昭和49年に開山。平成13年7月に他界した得詮さんの後を継いで、利典さんが住職を務めている。

 角塔婆は、開山時に建てられたあと、10年ほど前に建て替えられたが、朽ちてしまっていた。そこで、今年の開山35周年の記念も兼ねて新たに建立された。

 この日、午後からは角塔婆の開眼式に続き、採燈(さいとう)大護摩供が厳粛に営まれた。煙を上げて燃え盛った護摩壇の火が鎮められたあと、「火渡り」もあり、参拝者らは裸足になって合掌しながら炭の上を歩いていた。
3代目角塔婆「三界供養塔」も建立

開山35周年記念法要営む

渕垣町の林南院が秋季大祭と併せて
「火渡り」を体験する参拝者ら