谷家家臣子孫が保管、
門外不出の貴重な資料
「丹波國絵図」を写真撮影
山家今昔写真の会が第2集発行へ要望して
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これまで公にされたことがなかった谷藩所蔵の「丹波國絵図」が、来年1月に発行される「ふるさと山家今昔写真第2巻」に掲載されることになって23日、広瀬町の広瀬公会堂で絵図の写真撮影が行われた。
谷家は山家や口上林などを治めていた大名。この絵図は明治2年4月に旧丹波国の各藩立会いのもと制作されたもので、何鹿郡、天田郡、氷上郡、多喜(紀)郡、船井郡、桑田郡の6郡にあった各村の位置や石高、天領の場所などが記してある。
3・6メートル×4・5メートルと大きなもので、明治以降は山家城跡にあった蔵に武具などとともに納められていたが、戦後、この蔵を取り壊すことになり、広瀬町内の谷家家臣の家系が保管していた。
これまで、一般に公開されたことも、山家村史や綾部市史などに写真が掲載されたこともなく、門外不出となっていたが、写真集を編集している山家今昔写真の会(有道大作会長)が写真集の冒頭に掲載することを要望し、撮影が行われることになった。
この日はこの絵図のほか、広小路3丁目の片山杲さんが所有している山家城の絵図を持参。この絵図の撮影も同時に行われた。
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