“グンゼ発祥の地”が
府景観資産登録受ける
グンゼ記念館・博物苑の
近代化産業遺産とその周辺
府の支援受け良好な景観づくりや
地域の活性化、観光振興の推進へ
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グンゼ発祥の地である青野町の「グンゼ記念館・博物苑の近代化産業遺産とその周辺」がこのほど、府景観資産の登録を受けた。昨年4月の府景観条例施行のあと、第1次と第2次で計9件の登録があり、第3次の登録で計10件になった。今後は府の支援も得ながら良好な景観づくりを進め、地域の活性化や観光振興を目指す。
提案したのはグンゼと市。近代の幕開けとともに郡是製糸を中心とした工業地帯が生まれ発展した近代繊維産業の都市景観であることが特徴。大正から昭和初期の本社社屋だったグンゼ記念館や現在のグンゼ綾部本社の重厚な建物、創業100周年記念事業の一環として建てられた博物苑などが含まれている。
府は昨年、「景観資産登録制度」を創設し府条例を施行。府や市町村、景観関連の活動団体に向けて制度の活用を呼びかけてきた。
その結果、今年1月に「宇治茶の郷・和束の茶畑」(和束町)「久美浜湾と牡蠣の養殖景観」(京丹後市)「毛原の棚田」(福知山市)「日本の原風景・美山かやぶき集落群」(南丹市)「市民のこころのふるさと福知山城」(福知山市)「井手町大正池〜癒しと交流の空間」(井手町)「丹後の立岩・屏風岩・丹後松島・経ケ岬の海岸景観」(京丹後市)「琴引浜の白砂青松鳴き砂」(同)の計8件が第1次登録。3月に「万灯呂山公園からの山城盆地の眺望」(井手町)が第2次登録となった。
また、景観登録は「農林水産業・商工業」「集落・住宅・交通」「信仰・年中行事・歴史的事跡」「都市施設・産業施設」「自然景観」「眺望景観」の6分野にわたっている。
景観登録されると、府が大学教授や1級建築士などの「景観アドバイザー」を派遣して地域景観を生かしたまちづくりへの助言やコーディネートを行ってくれるほか、登録地区同士の情報交換や交流連携を進めてくれるなどの利点がある。
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