市は25日から、「おなかひっこめ大作戦」をテーマにした今年度の健康教室「健康食を楽しむ会」をスタートさせた。市内12会場で午後7時から2時間行われるこの教室では、料理の試食などを通してカロリー面を考えた日常の食事方法などをアドバイスするとともに、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査を受けることなどを呼びかけている。
25日は中筋と奥上林の2地区で行われ、うち中筋地区の大島町の市ふれあいセンターでは約30人が参加。教室では、血糖値の測定やオリエンテーションなどのあと、参加者たちは食生活改善推進員が調理した「ヘルシーメニュー」を試食した。
メニューは、「豚肉のトマト煮」と「賀茂なすのオイル焼きあんかけ」、そしてご飯とブドウ。旬の野菜も使いながら、561キロカロリーに抑え、見た目も食欲をそそる料理を、参加者たちは味わった。
食事のあと、市保健推進課の職員が同じ食材でも調理の方法によってカロリーが異なることをクイズ形式で紹介。また、大さじ1杯分の油のカロリーがキュウリ10本分、ミニトマト75個分に相当するなども説明した。
続いて、内臓脂肪型と皮下脂肪型の肥満の違いや、内臓脂肪の蓄積によって高血糖や高血圧などを招き、生活習慣病につながる危険性があることを市職員が解説。重症化する前に体の異常を早期に発見し、改善するために、「家族そろって健診を受けてほしい」と述べた。
このほか教室では、室内でも簡単にできる体操も指導された。
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「おなかひっこめ大作戦」
市主催の今年度の健康教室スタート
ヘルシー食の試食も
“メタボ健診”受診も呼びかけ
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