変体仮名や異体字の見分け方などを学びながら、昔に記された文書が読めるようになろうと、15日から武吉町の市健康ファミリーセンターで口上林地区の住民を対象にした古文書教室が開講した。
平成17年3月末で閉校した口上林小学校の校舎を活用し、同年11月から「黒谷和紙工芸の里」などと併せて、「口上林郷土資料室」が開設された。郷土資料室には地元に残る史料や民具などが展示されている。
展示物の中には各種文書もあり、地元の住民の多くから「古文書を読めるようになりたい」という声が出ていた。そこで郷土資料室管理運営委員会(永井忠之委員長)は、十倉志茂町の郷土史研究家、川端二三三郎さんを先導助言役にした入門講座を開くことになった。
受講者を募集したところ、23人から申し込みが寄せられた。開講式に続き、1回目の講座では江戸時代の「佃村の年貢免状」がテキストに使用された。川端さんは書かれている文字の読み方を指導するとともに、この文書が書かれた歴史的な背景についても解説していた。
古文書教室は8月末まで計6回行われる。
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地元の古文書が読めるように
口上林で住民を
対象にした教室が開講
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