第3セクター会社「緑土」が製造・販売
山ぶき昆布の主原料
自生ヤマブキを集荷
目標上回る1.1トンを仕入れ
約1カ月間で地元住民らが持ち込む
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第3セクター会社「緑土」(矢野正彦社長)が製造・販売している「山ぶき昆布」の主原料となるヤマブキの今季の仕入れが3日で終わった。5月10日以降、地元の奥上林と中上林両地区の住民らに自生のヤマブキの出荷を広く呼びかけたところ、目標の1dを超える約1・1トンが集まった。
同社は昨年、「水源の里」の特産品として地元産のヤマブキを使った「山ぶき昆布」を開発した。10月末からは同社が経営する睦寄町のあやべ温泉のほか、大阪の阪急百貨店などでも販売を開始。好評となっている。
同社は、使用するヤマブキを「アク」が強い自生のものにこだわっている。今年はオフトークを通じて住民らに出荷を求めた。同社は細かな規格を設けず、買い取り価格を一律1キロ当たり550円にした。「ちょっとした小遣いになる」と、高齢者からの持ち込みもあったという。
仕入れたヤマブキは、早速、睦寄町にある加工施設「ふるさと味あやべ工房」で水洗いして切り、塩漬けにされた。約半年間、塩漬けしたヤマブキは「山ぶき昆布」に加工される。
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