4月6日の春季大祭で
今年も「お田植式」奉納
宮代町の綾部八幡宮
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昔からの伝統的な米づくりの工程を演じる民俗芸能の 「お田植式」 が4月6日、 宮代町の綾部八幡宮 (奈島正倫宮司) の春季大祭で奉納される。 戦時中から約半世紀にわたって途絶えていたお田植式は、 古文書を基に復活されてから今年で15年目となる。 本番に向けて保存会の会員らが22日から同八幡宮社務所で稽古(けいこ)を始めた。
五穀豊穣を願って奉納されるお田植式は、 鍬(くわ)を使った田起しや牛を使った田鋤(す)きなどによって苗代の準備をしたあと、 種をまき、 生長した苗を取り、 田んぼに苗を植えるといった一連の作業が境内の特設舞台で上演される。
また、 田植えを終えたあと、 傘鉾(かさほこ)も登場して全員で踊る場面もあり、 現在のように農作業が機械化されていない頃は田植えが重労働だったことが改めてうかがえる。
稽古初日は、 「半左衛門」 「兵衛」 「神子」 「植衆」 といった役を務める演技者グループと、 笛や太鼓などの 「囃子方(はやしかた)」 と 「唄い方」 のグループに分かれて練習に取り組んだ。 笛の奏者には今年も綾部中学校ブラスバンド部の生徒が加わる。
6日の春季大祭は午前10時からの式典のあと、 11時ごろからお田植式が奉納される。 同八幡宮は市民らの来場と観賞を広く呼びかけている。
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