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2008.3.7 NEWS INDEX & PHOTO NEWS



ポッコリお腹よ、さようなら

綾部商議所など3団体   メタボリックシンドローム講演会催す

4月からメタボ主眼の新健診制度

日本人の20人に1人は糖尿病の疑い

睡眠不足、ストレス、たばこに注意
メタボ講演 メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群) って何? とよさか町の綾部工業団地交流プラザで4日、 「ポッコリお腹よ、 さようなら」 を演題にした講演会 (綾部商工会議所・綾部工業団地振興センター・府中丹東保健所共催) が開かれ、 府立医科大学大学院医学研究科の繁田正子さんがメタボリックシンドロームの原因や予防法などについて分かりやすく解説した。

 メタボリックシンドローム (以下メタボ) は、 ただ単に太っていてお腹が出ている状態ではなく、 問題となるのは内臓脂肪。 男性は85センチ以上、 女性は90センチ以上腹囲があると内臓脂肪型肥満とされる。 メタボは内臓脂肪型肥満に加え、 高血圧だったり、 血液中のコレステロールや中性脂肪、 血糖の数値が高い状態を指す。

 日常的に大きな自覚症状はないが、 腰や足が痛いとか、 肩や首が凝るといった整形外科的な症状はメタボが起因しているケースもあるという。 メタボが悪化すると、 動脈硬化が進行し、 脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を引き起こす可能性も高くなる。

 今年4月からメタボ対策を主眼に置いた新しい健診制度 (特定健康診査) がスタートする。 この健診は、 国民健康保険や政府管掌保険などの医療保険者が、 40〜74歳の被保険者を対象に実施することが義務付けられた。 健診の必要性を認識し、 健診結果を自分自身の健康管理に役立ててもらおうと、 今回の講演会が開催された。

 講演会には約100人が来場。 繁田さんは昭和40年以降、 生活様式の変化によって日本で心疾患や脳卒中が原因で亡くなる人の占める割合が高くなってきたと説明するとともに、 「日本人の20人に1人は糖尿病の疑いがあり、 日本はまさに糖尿病大国」 と述べた。

 新たに導入される特定健康診査に関して、 「今まで健診では医師や看護師、 保健師が 『塩分を控えて下さい』 など上から下への命令口調で指導してきたが、 これからは健診結果を基にしながら受診者の目線で生活習慣の改善を図られるように変わる」 とし、 一人ひとりが正しい知識を持つよう呼びかけた。

 また、 メタボの原因の一つとなる運動不足は、 「資本主義が作っている」 と指摘。 自動車やエレベーターなどの普及によって外で歩かなくなったことや、 テレビを始めとする家電の操作がリモコンで済むため家庭内でも動かなくなったとし、 「こういった物と人がどこまで折り合いをつけるか考える時期に来ている」 と述べた。

 このほかメタボの原因として 「睡眠不足」 や 「ストレス」 を挙げるとともに、 繁田さんは 「たばこ」 の問題を特に強調。 たばこ販売による税収以上に医療費などの経済的損失が多い上に、 様々な病気を誘因するたばこの害に関して、 他の先進国と比べて国民へのアピール度が低い日本の政策を批判した。

 メタボ予防につながる健康習慣として、 (1)適正な睡眠時間をとる (7〜8時間) (2)たばこを吸わない(3)適量を食べ、 整った体つき(4)過ぎた飲酒をしない (適量は日本酒1合かビール1本) (5)定期的に運動する(6)朝食を毎日食べる(7)おやつを食べない―の7点が紹介されたほか、 手軽に出来る体操も指導された。

 栗町の豊里小学校で5日、 「放課後子ども学級」 の児童約40人が風呂敷の活用法を学んだ。 「京のまなび教室推進事業」 の一環として府が講師の派遣をしているもので、 この日は財団法人千里文化財団の職員2人が講師として同校を訪れ、 風呂敷を使った様々な物の包み方などを分かりやすく指導した。

 児童たちは、 講師から風呂敷なら球形の物やワインボトルなど、 どんな物でも包めることを習ったあと、 まず 「真結び」 という固く、 ほどきやすい結び方を教わった。

 その後、 この結び方を応用したボールの包み方や簡単なペットボトルホルダー、 買い物かばんなどの作り方の指導を受けた。 買い物かばんが出来上がった時には教室のあちこちから 「エコバッグや」 という声が聞かれた。

 児童の中には初めて風呂敷に触ったという子どもも少なくなく、 変幻自在にいろんな物を包むことができる風呂敷に興味津々の様子だった。
 3年生のある児童は 「何でも包めてすごい。 家に帰ったら風呂敷を探してもう一回挑戦する」 と話していた。
「風呂敷ってどんな物でも包め面白い」

豊里小「放課後子ども学級」の
児童たちが活用法を学ぶ
風呂敷の結び方も教わった