都市住民が1泊2日でモニターツアー
紙すき、そば打ち、民泊好評
受け入れサービスに改善の余地
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京都や大阪などの旅行会社や雑誌編集の関係者、 京都市内の外国人留学生ら約20人によるモニターツアーが、 21日から1泊2日の日程で綾部市内で行われた。
このモニターツアーは、 綾部と福知山、 舞鶴3市で組織する中丹地区広域市町村圏協議会が企画したもの。 京都市には年間約4840万人の観光客が訪れるが、 中丹地区は約260万人にとどまっている。 府北部での観光振興策を探る一環として、 モニターツアーを実施し、 無料で招待した参加者から感想や意見を聞くことにした。
一行は初日、 大本長生殿や古い町家を活用した店舗、 グンゼ博物苑、 安国寺などを見学したあと、 市里山交流研修センターへ移り、 同センターなどに宿泊。 翌日は黒谷和紙工芸の里 (十倉名畑町) での紙すきや、 市観光センター(八津合町)で手打ちそばを体験した。
同センターでは自分たちで作ったそばを食べたあと、 意見交換が行われた。 外国人留学生は 「紙すきとそば作りは思い出に残った」 「農家民泊では家の人といろんな話ができ、 別れるのが寂しかった」 といった感想を述べていた。
他の参加者からは、 国宝の光明寺二王門や大トチの木、 黒谷町などの訪問を望む声が複数から出ていたほか、 「土産を買おうと思ったが、 綾部らしい物がない」 や 「観光客を受け入れる側のサービスに改善の余地がある」 という指摘もあった。
また、 「綾部だけでなく、 舞鶴などの含めた観光ルートを考えるべき」 「食事はその土地の特色があるものにすべき」 といった意見や、 綾部市内での各分野の名人を柱にしたツアーを提案する人もいた。
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