市民ら対象に報告会
中東訪問終えた四方市長ら
現地の事情などについても説明
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1月19日から26日までの日程でイスラエルとパレスチナを訪れた世界連邦宣言自治体全国協議会の会長、 四方八洲男市長らの 「中東訪問報告会」 が12日夜、 西町1丁目のI・Tビルで市民ら102人が参加して開かれた。
綾部世界連邦運動協会の鹿子木旦夫会長のあいさつと川北淳・市議会議長の祝辞のあと、 四方市長が現地での活動の概要を報告。 今回の訪問の目的の1つ、 同協議会作成の絵本 「平和の種」 の贈呈にかかわり、 「テルアビブ大学での集会に参加した時、 日本人の先生たちが絵本を日本語教室での教科書に使いたいと言われた」 と述べた。
平成15年の綾部を皮切りに日本で3年間続けられた中東和平プロジェクトの現地での反応について、 「参加した子どもたちに大きな意識の変化があるなど評価が高く、 継続を望む一致した見解だった。 今年は実施に向けて内々で開催市が決まっている」 とした。
四方市長は 「これまで綾部市がイスラエル、 パレスチナ双方と対等につきあい、 蓄積してきたことによって、 訪問した先々で温かく迎えられ、 ほぼスケジュール通りの日程をこなすことができた。 草の根の活動を継続することによって、 大きな力を発揮できることを確信した」 と語った。
参加者全員で中東和平プロジェクトのテーマソング 「シャローム&サラーム」 を合唱したあと、 訪問団に随行した市職員の永井晃さんが訪問の状況を説明したのに続き、 参加者からの質疑が受け付けられた。
その中で、 中東和平プロジェクトで来日した子どもたちとの再会イベントに参加したのが44人中8人だったことに関して、 「残りの子はなぜ来られなかったのか」 という質問があった。 これに対して四方市長は、 「イスラエルの子は兵役に就いているほか、 ガザ地区に住むパレスチナの子は現地から出られない状況にある」 と説明した。
このほかイスラエルとパレスチナそれぞれの女性の地位などについても質問が出ていた。
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