とよさか町の府綾部工業団地交流プラザでこのほど、 15年前に西八田小学校の児童が描いた同団地の造成工事現場などの絵108枚が見つかった。 同プラザを管理する綾部工業団地振興センターは施設内にすべての絵を展示し、
同プラザ一帯で 「あやべ産業まつり」 が開かれる11月11日に来場者に見てもらおうと計画している。 同センター専務理事の白波瀬康夫さん (68)
は 「当時の絵を見て、 15年前にタイムスリップしませんか」 と絵を描いた本人の来場を求めている。
絵が保管されていたのは施設の地下倉庫。 白波瀬さんがセンターの創立10周年記念誌の制作に使う資料を探していて見つけ、 数えると108枚あった。
絵は、 平成4年6月に当時の西八田小児童が工業団地の第2工区の造成工事現場を写生したものが多く、 スクレーパーと呼ばれる土砂運搬車やパワーショベルなどの重機が描かれている。
造成された場所には児童が体力づくりのために毎朝登っていた豊栄山 (標高130メートル) があり、 その山が工事で削られることから、 古里の風景が変貌(へんぼう)していく様子を記録に残そうと現場の見学会と写生会を開いたものだった。
白波瀬さんは、 施設の多目的ホールにすべての絵と、 当時の児童会が工事関係者にあてた手紙などを展示。 産業まつりの日に対象者に来てもらえるよう、 対象者にはがきを送ったり、 西八田地区のオフトークを利用したりして来場を呼びかけ、 訪れた人の中で希望者には絵を返却する。
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15年前の児童の絵108枚みつかる
西八田小 造成中の工業団地をスケッチ
府綾部工業団地交流プラザで保管
「産業まつり」に併せ展示中
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