桜の周辺整備を重点的に
志賀郷に桜を育てる会が「ぬた場」視察
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内久井町奥山を桜の名所にしようと活動している 「志賀郷に桜を育てる会」
(梅原諭会長) の会員らが31日、 財団法人日本花の会 (本部・東京都) の研究員や府職員らと奥山にある
「ぬた場」 を視察し、 今後の桜の育成について話し合った。
志賀郷地区では、 地区婦人会の会員らが十数年前から奥山での桜の植樹活動に取り組んできたが、 平成17年に婦人会が解散。 その後に立ち上げられた育てる会が活動を継続させている。
ぬた場に生えるヤマザクラは、 花の会の 「後世に残る桜の名所づくりモデル事業」 を受け、 地区住民らが平成14年から3年かけて200本余りの苗木を植樹したもので、 現在はそのうちの約150本が育っている。
しかし、 地元の志賀郷和会が所有しているこの場所にはヒノキや松も植林され、
これらの生長が早いため桜の生育に影響が出始めており、 育てる会が今後の整備方法を検討しようと現地視察を行った。
この日参加した育てる会と郷和会の会員ら10人余りは、 花の会の研究員や府中丹広域振興局の職員らと、 これまでに植えた桜の生育状況を確認。 雑木に囲まれた桜は特に生育が遅く、 花の会の小山徹研究員が桜の周囲2b内に生えた樹木などを切り取るよう指導した。
また、 府職員からは 「ぬた場をどのような山にしたいのかという住民の意識を統一しなければ、 整備の方向性が定まらない」 との指摘があり、 会員らはぬた場を桜の名所にするために桜の木の周辺整備を重点的に行うことや、 ぬた場までの林道わきに桜を植えたり、 凹凸の激しい路面を整備していくことなどを決めた。
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