新酒の仕込み本格化
若宮酒造
12月20日ごろには店頭に
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味方町の若宮酒造 (木内敏雄社長) で、 新酒の仕込みが本格化している。 今年は、 兵庫県新温泉町からベテランの但馬杜氏、 尾崎和博さん (70) を蔵に迎えた。 飲み口の流行に左右されない、 日本酒本来の豊かな味と香りが楽しめる酒づくりが尾崎さんの真骨頂で、 同社の丸山和則専務も初絞りに大きな期待をかけている。 新酒は、 12月20日ごろ店頭に並ぶ。
初冬の冷え込みとともに盛期を迎える日本酒の仕込み。 かつて市内には10数軒の造り酒屋があったが、 今は実際に酒を造っているのは若宮酒造1軒だけ。 大吟醸や純米吟醸など10銘柄を出荷している。
今年の仕込みは11月3日にスタートした。 まず、 精米した酒米を洗って蒸し上げ、 これに麹(こうじ)と水を混ぜて酒母を造る。 続いて3段階にわたって仕込みを繰り返してもろみを完成させたあと、 じっくりと発酵させる。 吟醸酒が出来るまでには、 多くの手間と1カ月余りの時間がかかる。
同社では、 市内の酒販店でつくる 「綾部の酒を創る会」 が企画し、 無農薬で育てた市内産の酒米 「山田錦」 でつくる特別純米酒 「穂乃花(ほのか)」 を今年も仕込んでおり、 一升瓶換算で1千本の出荷を予定している。 杜氏の尾崎さんは 「仕込みは順調に進んでいる」 と新酒の出来に自信をのぞかせている。 仕込み作業は来年3月まで続く。
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