「くらんばやし食堂」“閉店”
梅迫町 三柱神社例祭の模擬店を最後に
18年間にわたり地域の祭りなど
盛り上げるも
“従業員”の高齢化で継続困難に
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18年間にわたって地域の祭りに模擬店を出すなどの活動を続けてきた梅迫町の新町自治会の住民有志によるグループ 「ゴロンタ王国くらんばやし食堂」 が、 15日に同町で行われた三柱神社の例祭を最後に解散した。 ”従業員”の高齢化などにより活動の継続が難しくなったためで、 会員たちは”店じまい”に 「さみしい」 と口をそろえている。
同グループは、 地域を盛り上げようと平成元年に同自治会の住民有志が立ち上げた。 グループ名になっている 「ゴロンタ」 は川魚の名前、 「くらんばやし」 は会員たちが子どものころに遊んだ八田川の地名。 会員たちは地元の地蔵盆や愛宕祭り、 三柱神社の秋祭りなどのイベントの際に、 たこ焼きなどの模擬店を出していた。
また、 活動の収益金で同町公民館に砂場や屋根裏の換気扇、 テレビなどを寄贈したり、 綾部共同作業所や阪神・淡路大震災被災者への寄付を行ってきた。
活動には大人だけでなく地域の子どもたちも参加するなど、 住民の交流を深める場にもなっていたが、 会員の高齢化や子どもたちの成長で活動できる人が減ったため解散することに。
最後の活動となった三柱神社の祭りでは、 たこ焼きやおでん、 松茸(まつたけ)ご飯などを販売して祭りに花を添えた。
発足当初から食堂の”店長”としてグループの中心になってきた白波瀬晋作さん (69) も解散を惜しむが、 「これからは梅迫町全体に呼びかけて町内の祭りやイベントで同様の活動ができるグループを作りたい」 と話している。
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