「体育の日」 の9日、 和木町自治会 (佐々木武志会長、 40世帯) の運動会が同町の総合運動公園で開かれた。 運動会は今月1日に予定されていたが、 雨天のためこの日に順延されたのにもかかわらず、 住民120人の8割を超える約100人が参加。 秋晴れの下、 子どもからお年寄りまで集い、 楽しい一日を過ごした。
同町の運動会は2年ごとに催され、 今年で16回目。 同町は起伏が激しい山あいにあり、
集落が分散しているため、 住民同士のつきあいが希薄になりがちな地理的環境にあるが、
運動会は地域挙げての一大イベントで、 住民が一堂に会する場になっている。
運動会のプログラムには徒競走やメデシングボール、 玉入れといった定番の競技に加え、
高齢者の“得意分野”を採り入れた競技も。 その1つ、 稲わらを使って制限時間内に縄をない、
長さと見栄えを競う 「縄ない競争」 では、 お年寄りらが長年の経験で培った技を発揮していた。
出来上がった縄は、 その後に行われた 「花の首飾り」 と名付けられた競技に活用。 縄で作った輪を首にかけ、 バトンの代わりにリレーするもので、 手を使わずに輪を次の走者に渡さなければならず、 悪戦苦闘するチームもあった。
今回の運動会では全部で17の競技を準備し、 1人につき最低3つの競技に出場できるようにした。
勝敗にこだわらず和気あいあいとした雰囲気に包まれる中、 住民たちは気軽に競技にチャレンジしていた。
また昼には、 女性グループの 「ひまわり会」 が調理したぜんざいを全員で味わった。
佐々木会長は 「今回、 仕事の関係で参加できない人もいたが、 ほとんどの人に参加してもらえる運動会が30年以上前から続いているのは、
住民のまとまりの良さ」 と強調。 住民の団結力は、 全戸が加入している同町農林業振興組合が取り組む
「和木梅」 の生産・販売にも結びついているという。
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