10日に正暦寺で「萩まつり」 本社後援
正暦寺庭園の情景を描いた
京友禅作品を展示
16〜18日には京友禅の絵付け体験も
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寺町の真言宗正暦寺 (玉川正信住職) で10日、 恒例の 「萩(はぎ)まつり」
(あやべ市民新聞社後援) が開かれる。 今年は特別展として、 丹後ちりめんが京友禅に仕上げられるまでの過程をパネルなどで紹介するのに加え、
府指定文化財になっている同寺の庭園をモチーフにした京友禅作品なども展示される。
併せて府伝統工芸品になっている 「丹後藤布(ふじふ)」 のコーナーも設けられる。
この特別展を企画したのは、 野木啓一さん (58) =京丹後市。 野木さんは和服の販売やリフォームなどの仕事を手掛ける一方、 着物の良さをPRする活動もしている。 野木さんが網野高校に在学していた時、 同校で教べんを取っていた玉川住職 (68) が2年間、 担任だったのが縁で、 恩師のために一肌脱ぐことになった。
野木さんは知り合いの作家や関係者らの協力を得ながら特別展を準備。 京友禅に関しては、 京友禅伝統工芸士の認定も受けている染色作家の石田凱宣(がいせん)さん=京都市=の作品を展示する。 その中には、 白地の丹後ちりめんに様々な技法を使って同寺の 「枯山水」 庭園の情景を描いたものや、 ハギを図案に用いた 「月映」 (通商産業大臣賞受賞作) もある。
また、 山野に自生するフジのつるを原料に織り上げた古代布 「丹後藤布」 を使った作品なども並べられる。 府の無形文化財にもなっている丹後藤布は、 小石原将夫さん=京丹後市=が工房を構え、 技術の伝承に努めている。
まつりは午前10時からで、 境内には茶席 (有料) が設けられ、 写真展や俳画展なども同時開催される。
同寺では16日から18日までの3日間、 石田さんらの指導で京友禅の絵付け体験を行う。 参加費は、 絵付けに使用するハンカチ代を含め1千円。 参加申し込みは、 10日に同寺で受け付ける。 同寺の電話番号は、 42・0980。
また味方町のホテル綾部でも10〜15日、 京友禅や丹後藤布の小物類の作品展が開かれる。
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