19日午前1時50分に府北部に大雨・洪水警報が発令されたのを受けて、 市は同2時10分、
市役所内に災害警戒本部 (本部長・四方八洲男市長) を設置した。 同4時10分には由良川の水位
(味方町の綾部観測所) が3・5メートルの警戒水位を突破し3・97メートルに。
市は災害警戒本部を災害対策本部に切り替えるとともに同4時40分、 市役所のサイレンを鳴らし、
市民に注意を呼びかけた。 冠水による道路の通行止めなどがあったが、 午前9時半時点で目立った被害の報告はない。
警戒水位突破を受け、 市は午前4時40分に市消防団全団員に出動を要請、 市内全域で400人が出動し、 綾部と豊里分団が側溝周辺で土のうを積むなどした。
由良川の水位は午前1時には2・9メートルだったのが同2時ごろから急速に上昇を始め、
同3時には3メートル38センチと警戒水位に迫り、 同7時には5・04メートルを記録したが、
その後は雨も小康状態になっており徐々に水位は低下へ向かい始めている。
大雨警報は午前6時30分に解除。 同9時半時点で、 住民への避難指示などは出ていない。
市教委によると、 この雨で綾部、 中筋、 吉美、 上林の4小学校と上林中学校が休校、 綾部幼稚園が休園の措置を取り、 その他の小中学校と幼稚園は自宅待機で様子を見守っている。
道路関係では、 府道舞鶴綾部福知山線の私市町から福知山市私市の中丹養護学校までと中丹広域農道の井倉町から福知山市戸田までが冠水で通行止め、 菅坂峠の舞鶴市行永―五泉町間、 京都縦貫自動車道の綾部安国寺―宮津間と舞鶴若狭自動車道の福知山―小浜西間が通行止めになっている。
高津町の市道で普通車1台が水没したが、 けが人はなかった。 このほか、 市消防本部に土砂崩れなどの情報が寄せられているが、 大きな被害は出ていない。
鉄道関係では、 JR綾部―東舞鶴間と福知山―園部間が始発から運転を見合わせている。
FMいかる (西町1丁目) では19日午前4時半から同9時まで特別番組を編成し、 大雨による綾部市内と周辺地域への被害や市民生活への影響、 気象情報などを放送した。
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