「南極で魚釣りは?」「オーロラは?」
「みんなも勉強して南極に来てね!」
子らと山本さんがTV電話で会話
市天文館
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里町の市天文館で8日、 第47次南極地域観測隊の隊員として南極に渡っている元市職員の山本道成さん
(36) とテレビ電話で会話をする催しがあり、 子どもたちが山本さんから南極での生活などについて話を聴いた。
市天文館で働いていた山本さんは第47次から初めて設けられた公募枠で南極地域観測隊の越冬隊員に採用され、 昨年11月末に日本を出発。 現地ではレーダーを使ってオーロラや大気の観測をしている。
約40人が参加したこの日は、 人工衛星 「インテルサット」 を使った衛星通信回線で昭和基地の山本さんと天文館を結んだ。 初めに四方八洲男市長が 「一日のうちで何が楽しみですか」 と尋ねると、 山本さんは 「寝ている時以外はすべて楽しい。 仕事も大変ですが、 やりがいがあります」 と返答。
このあと小・中学生7人と大人3人が 「魚釣りはできますか」 「雨は降りますか」 「オーロラが出現する条件は」 などと次々に質問し、 山本さんは 「夏場に薄くなった氷に穴を開けて魚が釣れる」 「雨はほとんど降らず、 2004年1月1日から降っていない」 「晴れの日の夜でなければオーロラは見えず、 太陽からオーロラの粒がたくさん飛んでくると明るいオーロラが見える」 などと丁寧に答えた。
最後に 「見るもの、 やることがすべて初めてで楽しい。 たくさん勉強して南極に来て下さい」 と子どもたちに呼びかけた山本さん。 綾部小4年の延千裕さん (9) は 「山本さんの話はよく分かり、 自分も南極に行ってみたいと思いました」 と喜んでいた。
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