地蔵堂の新築移転完了祝う
別所町神宮谷 地元の信徒ら積み立て新調
旧堂は金箔漆仕立てで
遠方の集落からも寄進・・・
「いつまでも大切にお祭りしたい」
|
別所町の神宮谷で移転新築工事が進められていた地蔵堂が完成したのを祝う法要が1日、
地元住民らが参列して現地で行われた。
周辺のほ場整備に伴って旧地蔵堂の前の道が拡張されることになったのに加え、 一部で老朽化による損傷があったことから、 15戸の信徒らで相談し、 お堂を新たに造り直すことにした。 費用は約300万円で、 信徒らが積み立ててきた貯金で賄った。
旧地蔵堂は珍しい金箔(きんぱく)漆(うるし)仕上げで、 近くに住む白波瀬幸一さんによると、 創建されたのは300年近く前。 屋根裏にあった1間板8枚の寄進札には、 岡、 於与岐、 見内、 黒谷、 武吉など各村から米の寄進があったことが記されている。
新調された地蔵堂は総ヒノキ造りで高さ約3・5メートルの堂々たる建物。
法要は西方町の宝満寺、 松本龍雄・名誉住職によって執り行われた。 白波瀬さんは
「遠くは丹後からも寄進があったという記録がある。 長い道のりを米を持ってお参りした人々の信仰を思うと、
いつまでも大切にお祭りしていかねばならないと地元では話しています」 と語っている。
|