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2006.5.24
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NEWS INDEX & PHOTO NEWS
父の遺品の中に戦時国債が

並松町の坪内道代さん
整理中に発見、本社へ持ち込む

額面計60円、敗戦で紙くず同然
でも「父が生きた時代の証、大切にしたい」
  「父の遺品を整理していたら、 こんなものが出てきました」 とあやべ市民新聞社にこのほど、 4枚の古い国債が持ち込まれてきた。 戦時中に発行されたもので、 額面は合計60円。 敗戦で紙くず同然となり、 今となっては骨董(こっとう)品的な価値しかないが、 持ち主は 「父が生きた時代を証言するものであり、 大切にしまっておきます」 と話している。

 4枚の国債の持ち主は並松町の坪内道代さん (57)。 道代さんの父で元地方公務員の栄次さん=本町2丁目=は今月7日、 93年の生涯を終えた。

 発見された国債は栄次さんが購入したものらしい。 額面10円の支那事変割引国債 (昭和16年発行) が1枚と額面10円の大東亜戦争割引国債 (同17年) が2枚、 額面30円の大東亜戦争割引国債 (同18年) が1枚。 いずれも償還期日は発行日から10年後となっている。

 昭和6年に勃発した満州事変はやがて日中戦争、 太平洋戦争へと拡大。 国は膨大な軍事費を調達するため法律を公布し、 敗戦まで各種国債を大量に発行した。 債権の価格や償還方法は様々で、 たとえば支那事変国債は年3分3厘の利子付き、 戦時貯蓄債権は無利子だが、 割引販売されていた。

 このころのことをよく知る西村勝美さん (84) =味方町=は語る。 「当時は、 お上の命令にノーとは言えなかった時代。 戦費調達の手法として戦争割引国債などが発行された。 綾部でも町民は半ば強制的に買わされたが、 お国のためならとだれもが精いっぱい協力しました」

 西村さんによると、 昭和16、 17年の10円の値打ちは1人が1カ月暮らせ、 2人でも節約すれば生活できたというから今なら10万円程度。 50円は学校の教頭先生の月給だったと記憶しているという。 いずれにしても、 こうした戦争割引国債や軍用手票といったものは敗戦で価値を失った。
見つかった戦時国債

お年寄りらが茶もみを体験

社協の家なごみで今年も取り組み
茶をもむ利用者たち
 志賀郷町の通所介護施設・社協の家なごみ (久田名美恵センター長、 18人) の利用者らが22日、 製茶の工程の一つである茶もみを体験した。

 なごみでは昨年、 小貝町の大槻優さんが所有する茶園の一部を提供してもらい、 利用者らでお茶摘みや製茶を初めて体験。 今年も引き続き、 施設で使うお茶を利用者らで手作りすることにした。

 この日は朝、 9人が茶園に出かけ、 約1時間かけて茶葉を丁寧に手摘みして持ち帰った。 蒸し器にかけたあとムシロに広げられた茶葉は、 利用者らの手でじっくりもまれ、 香り深い番茶に変身した。

 このあと、 何日か乾燥させてお茶は完成。 できたお茶は、 なごみで使うほか、 社協の家つどい (中山町) などにもおすそ分けする。

NEWS INDEX  2006. 5. 24付
◎姿消す かつての「綾部の台所」
 卸売市場や特産物販売の綾部魚菜が80年の歴史に幕
 今月末で営業ストップ、6月半ばには解体
 流通取り巻く環境の変化に対応できず・・・
 300坪の土地と社名残し再生の道探る
◎水源の里を考える会
 住民の意識調査まとまる
 結果基に活発な意見交換
 UターンIターン 受け入れ態勢を
◎「きもの着付発表会」開催
 尚美流全日本和装協会北京都支部
◎中国へ中学生ホームステイ団参加者募る
 市 8月21日に出発
◎風声 5月の3連休に 高津町 塩見弘之
◎声のひろば
 ・元気の素もらった「ふれあいの会」
  神宮寺町、 田中政
 ・青葉の露と消えた「期待ニキビ」
  鷹栖町、 四方彰
◎父の遺品の中に戦時国債が
 並松町の坪内道代さん
 整理中に発見、本社へ持ち込む
 額面計60円、敗戦で紙くず同然
 でも「父が生きた時代の証、大切にしたい」
◎大島祐哉君(豊里中1年)準優勝
 卓球の京都中学生学年別シングルス大会2年生以下の部
◎パフェ作り、お年寄りらと交流
 綾部ローターアクトクラブが松寿苑訪問
◎お年寄りらが茶もみを体験
 社協の家なごみで今年も取り組み
◎佐藤連隊長招き27日に「朝食会」
 ホテル綾部
◎女子で大会新2つ誕生
 第60回「市中学校陸上競技大会」共通の部
◎告知板
◎おめでとう
◎おくやみ