最大約40人の宿泊が可能に
鍛治屋町の市里山交流研修センター
改修が完了
更に幅広い交流事業を展開
NPO法人 里山ねっと・あやべ
宿泊室や風呂、自炊できる体験室も
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市が鍛治屋町の市里山交流研修センターで行っていた施設の改修工事がこのほど完了し、
最大約40人の宿泊が可能になった。 同センターを運営するNPO法人里山ねっと・あやべ
(新山陽子理事長) は、 この宿泊施設と、 同センターの敷地内に建設される
「幸喜山荘」 とを活用し、 更に幅の広い都市と農村の交流事業を展開していく。
総事業費約6千万円をかけて改修された宿泊施設は、 旧豊里西小学校の教室棟と給食調理室を活用。
鉄筋コンクリート造り2階建て、 延べ床面積約780平方メートルの教室棟は、
2階の4教室を6人〜12人が使える5部屋の宿泊室や洗面所、 トイレなどにし、
1階には出入り口や事務室、 自炊ができる体験室を整備した。 床面積約80平方メートルの給食調理室には大小2つの風呂と、
6カ所のシャワースペースを設けている。
一方、 解散した財団法人永井記念財団から寄付された残余財産1億8500万円を基に創設された 「永井産業振興基金」 を運用して建設される幸喜山荘は、 都市と農村の交流促進などに利用される予定で、 夏の完成に向けて工事が進められる。 同山荘の工事の関係で、 宿泊施設は4月以降、 当面は試験的に運用される。
里山ねっとはこれまで、 田植えから刈り入れまでが体験できる 「あやべ里山米作り塾」 や竹炭作りなど、 都市住民と農家が交流する様々な事業を行ってきたが、 宿泊施設がなかったため日帰りのプログラムを組まざるを得ないことが多かった。
しかし、 宿泊施設が完成したことで宿泊を伴う事業も可能となり、 幸喜山荘との一体的な活用により事業内容を更に充実したものにするという。
宿泊施設の1泊の料金は大人3千円、 高校生2400円、 中学生2100円、 小学生以下1900円。 里山ねっとの事業参加者だけでなく、 合宿など一般の利用も受け付ける。
問い合わせは里山ねっと (47・0040) へ。
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