稲荷神社の朱の鳥居が復活
舘町の赤国神社境内
禰宜の永井さんが寄贈
10年ぶり、今度は鉄製で
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舘町の赤国神社境内に祭られている稲荷神社の朱色の鳥居がこのほど、 10年ぶりに復活した。
同神社の禰宜(ねぎ)を務める同町の永井俊夫さん (79) が寄贈したもの。
鉄製のため、 定期的に塗り直せば木製よりはるかに長持ちしそう。
赤国神社は、 何鹿郡式内社十二座の一社で、舘と豊里、大畠、今田、石原、小貝の各町に氏子がいる。
元々は丹国社と称したが、 後に赤国社に改まった。 慶長年間 (1596〜1615)
の兵火で文書類を消失したため、 詳しい歴史は不明というが、 毎年秋には盛大に祭礼が催されている。
鳥居が新調された稲荷神社の先代の鳥居も、 永井さんが寄贈したものだったが、
木製で老朽化したため、 撤去されたままになっていた。 新しい鳥居は、 小畑町の今村鉄工所の今村博康さんに製作を依頼。
奉納祭の神事は永井さんが執り行った。 永井さんは 「念願の鳥居が完成し、
神社の尊厳を保つことができたことを神に感謝している」 という。
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