どこにでもあるティッシュペーパーがマスコット人形に華麗な変身―。 和紙人形づくりで師範の資格を持つ上八田町の相根あいのさん
(71) がティッシュペーパーを素材にした人形の制作に取り組んでいる。 ティッシュを動物などの形にして木工ボンドで形を整えるだけという手軽さだが、
張り子細工に似た風合いもあり、 評判を呼んでいる。
相根さんは昭和53年に貴澄人形教室の師範になり、 63年の京都国体では、 来綾した選手たちにプレゼントする和紙人形の作り方を地域の女性たちに指導した。 その後、 勤務の関係などで人形づくりから遠ざかっていたが、 5年前に退職し、 農作業も手を離れたため、 再び人形づくりを始めた。
ティッシュペーパーに目をつけたのは昨年。 手軽だが、 思ったより面白くて夢中になった。
作るのは大きさが数センチから5センチくらいまでのミニチュアサイズ。 ネコやタヌキ、 ツルなどバリエーション豊かで、 これまでに80点ほど完成させ、 古い布団の生地でこしらえた箕(み)に載せて、 知人らにプレゼントしたりしている。
相根さんは 「時間ができたら何かをしたいと思っていた。 ティッシュの人形づくりは、 自由に創作できるから楽しい」 と話している。
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